「医療通訳」と聞くと、皆さんはどんな姿を想像しますか?
白衣を着たお医者さんの隣で、難しい専門用語をスラスラと訳している……そんなクールなイメージを持つ方が多いかもしれません。
先日、実際に医療通訳の現場に密着見学させていただく機会があったのですが、
そのイメージは大きく変わりました。
プロの仕事は、単に「言葉を変換する」ことだけではなかったのです。
今回は、私が現場で目撃した「医療通訳のリアルな1日の流れ」と、言葉の壁を超えた「プロのホスピタリティ」について詳しくご紹介します!
✔ 朝の合流: 病院に着く前から仕事は始まっている?プロの「雑談力」
✔ 診察室: 専門用語の直訳だけじゃない、双方のストレスをなくす技術
✔ 診察後: 業務外の「観光案内」まで!?通訳を超えた寄り添い
✔ やりがい: 語学力を活かして「人の不安を取り除く」という仕事の魅力
1. 【朝】合流〜移動:仕事は「雑談」から始まっている

通訳の仕事は、病院の待合室で「初めまして」と挨拶して始まると思っていました。
しかし、現実は違いました。
❌ 一般的なイメージ
病院の受付で待ち合わせし、時間になったら淡々と業務を開始する。
⭕️ プロの現場
患者さんが滞在しているホテル、もしくは最寄り駅までお迎えに行き、一緒に病院へ向かうこともあります。(ホテルまでお迎えは患者によります。)
海外から日本の病院へ来る患者さんは、「自分の症状はちゃんと伝わるか」「どんな治療をされるのか」と、計り知れない不安を抱えています。
だからこそ、プロの通訳者は移動中の時間をフル活用します。
- 初対面の場合: お互いの自己紹介をしつつ、リラックスできる空気を作る。
- リピーターの場合: 事前に共有された基本情報を元に世間話を広げたり、今日受けたい治療や検査内容を再確認して、不安要素を事前に取り除く。
病院に着く頃には、患者さんの表情がスッと和らいでいるのが印象的でした。
2. 【病院内】問診〜診察:ストレスゼロのコミュニケーション空間

病院に到着すると、いよいよ本業のスタートです。
日本の病院と同じように、まずは「問診票の記入」があります。患者さんがスムーズに記入できるようサポートし、その後診察室へ同行します。
❌ 悪い通訳(直訳マシーン)
言葉をそのまま直訳するだけで、医療的なニュアンスが伝わらず、医師も患者も首を傾げてしまう。
⭕️ プロの通訳(橋渡し役)
症状や医師の説明を、誤解が一切生まれないように文化的背景も踏まえて丁寧に翻訳する。
診察室では当然、高度な医療・美容用語が飛び交います。
プロの通訳者は、一般的な語彙力だけでなく、この「専門用語をいかに瞬時に、かつ正確に引き出せるか」で、医師と患者双方のストレスを劇的に軽減させていました。
まさに「命と健康を繋ぐ橋渡し役」としての責任感を感じる瞬間です。
3. 【診察後】食事〜観光:ホッとした瞬間の「人間同士の交流」

無事に診察が終わると、患者さんも通訳者も、張り詰めていた緊張が解けてホッとする瞬間が訪れます。 私が一番驚いたのは、この後のスケジュールです。
⭕️ 業務の枠を超えた「おもてなし」
午前中に診察が終わった場合、患者さんと一緒にお昼ご飯を食べに行くことがあります。 さらに今回見学させていただいた通訳の方は、「どこか観光したい場所はありますか?と尋ね、なんとそのまま観光地の案内までされていました!
もちろん、これは患者さんの希望や通訳者個人の裁量によりますが、「日本での滞在を少しでも安心して、楽しんで帰ってほしい」という、人と人との繋がりを大切にする姿勢に胸が熱くなりました。
まとめ:通訳を超えた「寄り添う」仕事
今回、医療通訳の現場に密着して学んだ最大の収穫はこれです。
医療通訳とは、ただ言葉を別の言葉に置き換えるだけの作業ではない。
患者さんの深い不安に寄り添い、文化的な違いを埋め、安心して治療を受けられる環境を作る
「心のサポート」のお仕事
今回の体験を通して、語学力を活かした仕事の奥深さと、人との繋がりの尊さを再認識しました。私もいつか、言葉で誰かの支えになれるよう、さらに学習を加速させたいと思います!
次回も、語学を活かしたお仕事の裏側や、中国語の勉強法についてシェアしていきますね。 お楽しみに! 下次再见👋
